パース近郊にあるロットネスト島では、愛らしい笑顔をもつクォッカを見ることができます。他にも美しい海や、岩礁でくつろぐオットセイ、淡いピンク色の塩湖などみどころたくさんの島です。
本記事では、ロットネスト島の観光のまわり方について紹介したいと思います。
行き方
ロットネスト島行きの船はパース中心地のバラック桟橋またはフリーマントルからの便がアクセスしやすく便利です。行き方については下記リンクを参照ください。
ロットネスト島の周りでは8月から12月にかけてはイルカ、アザラシ、クジラなどが見られる可能性があるため、船に乗る際はそれらに目を光らせてみてください。
観光に必要な時間は?
ロットネスト島内を廻ろうとした場合、基本的には観光に丸1日時間を取っておくのをおすすめします。
ロットネスト島を自転車で廻ろうとした場合、約22kmの距離があります。通常1.5〜2時間程度かかりますが、漕ぐ人の体力やその日の気温に依存します。
島内には6ヶ所程度の見所スポットがあり、各スポットで20分程度の滞在時間、自転車の貸し借りの時間+休憩時間で1時間程度と考えても島内に滞在するのに5時間程度かかります。このため、多くの場合午前中の便で島に行き、午後の便で島から出るというスケジュールになるためロットネスト島に行く日はメインはロットネスト島観光になると考えておいた方が良いでしょう。
まわり方
島内は一般車両の乗り入れが禁止されているため、島内を回るには自転車を借りるかバスで島内をまわる必要があります。
島の魅力を堪能しながらまわりたい場合、自転車がお勧めです。一方で、島内は緩やかな丘となっている部分もあるため体力に自信がない方は電動自転車の貸し出しもあります。
電動自転車でまわるのもちょっとな…という場合には島内の主要スポットに停まってくれて1日乗り降り自由なHop on Hop Busというのもあります。このバスは空調が効いているので快適ですが、繁盛期はバスが満員だったり、バスが来る時間に観光時間が縛られるので自分が行きたい場所を予め選択して取捨選択しておく必要があります。
自転車でまわる
自転車で島を廻る場合、島の半分程度のコースの場合10km(1.5-3h)、全周まわるようなコースの場合22km(3-5h)となっています。(コースマップはこちらのページをご覧ください)
半周コースの場合でも、島の中で人気のビーチのリトルサーモンベイやワジャマップ灯台、塩湖の間を巡り、島の中で人気の観光スポット満喫することができると思います。
自転車を借りる場合、船のチケットと自転車がセットになっているものを予約するか、pedal&fliipperというレンタル自転車屋さんで当日自転車を借りることができます。
自転車は1日30ドル~(子供は20$)でレンタルできます。
ロットネスト島で自転車を借りる場合pedal&flipperというお店で自転車を借りるか、ロットネストエクスプレスなど船会社の自転車とフェリーチケットがセットになったものを借りるかのプランがあります。
口コミをみると、ペダル&フリッパーで自転車を借りると自転車は割と整備されたものを借りれるようです。しかし、船のターミナルからこのお店まで少し歩いたり、自転車を借りるまでに手続きなど少し時間がかかるといったデメリットがあります。一方で、ロットネストエクスプレスの自転車セットのプランの場合、フェリーターミナルから直接自転車を借りれて便利ですが、自転車が新しいのと古いのがあり、自転車の質に若干のばらつきがあるようでした。
私はバスで島内をまわったため一概には言えませんが、観光の場合当日の天候もわからないので事前に自転車とフェリーがセットになっているものを購入するよりか、多少時間がかかったとしてもpedal&flipperで当日整備された自転車を借りたほういいと思います。
↓pedal&flipperで自転車レンタルできる場所です
バスで回る
Island explore busは1日乗り降り自由なロットネスト島の周遊バスです。約20分ごとにバスがやってきて、エアコンが効いており便利ですが、繁盛記はバスの混雑がすごい、バスの時間によって観光時間が縛られるといったようなデメリットもあります。
上記画像のようにバスチケット売場は行列ができていたので、繁盛記に行く方はオンラインで予約しておくのもよいかもしれません。(私はチケットを買うまでに約30分、チケットを買った後バスが満員すぎて1本見送った後次のバスに乗るのに約30分程度かかりました)
バスチケット売場は、ロットネストのフェリーターミナルを下りた後少し坂を上るとスーパーや飲食店がある広場があり、スーパーの脇の小道を進み左手に曲がるとバスチケット売り場があります。
↓ロットネスト島のチケットボックスの場所
自転車&バスのプランも
自転車で回ってみたいけど、体力に自信がないという方は体力の続くかぎり自転車で廻り、疲れたら近くのバス停に自転車を置いて片道のバスでフェリーターミナルまで戻れるというBike & Bus Packageというプランもあります。(ただし、バス停に自転車を戻した後、電話しないといけないため、オーストラリアの通話が使える環境にある&若干の英語力が必要です)
徒歩でまわる
自転車やバスで島内を回るほどでもなくちょっとだけ島を見たいという場合、pinkys beachやBasinといった場所は徒歩でアクセスできる距離にあります。
ただし、島の本の一部のみのため島の魅力を堪能したいといった方には、自転車またはバスを使って島内を回ることをお勧めします。
ロットネスト島のみどころ
私はバスで島を廻ったので、バス停マップをもとにロットネスト島のみどころを紹介したいと思います。
⑤Parker Point
Parker Pointは深い紺の海の中に突然浮かび上がる水色の海とのコントラストが美しい海岸です。海洋保護区にもなっており、シュノーケリングをする場合は色々な魚を観察することができます。
バスチケットを買ったバス乗り場から10分ほどバスに乗車するとParker Pointに到着します。
バスは①のメインバス停から時計回りに進み、⑤の場所がParker Pointです。
私が行った時は、下の写真のように様々な船が停泊しており、富豪の遊び!って感じで日本ではあまり見たことのない景観で面白かったです。
Parker Pointを過ぎたら、次のポイントのLittle Salmon Bayまで歩きます。次のバスを待っていてもよかったのですが、徒歩10分程度なので、歩きながら向かいました。(道もほぼ1本道なので迷わないと思います)
↓途中で歩きながら撮影した写真。オーストラリアの植物や美しい海岸を眺めながらの散歩でとても気持ちよかったです。
⑥Little Salmon Bay
Little Salmon Bayはロットネスト島の中で人気があるビーチの中の一つです。
岩礁に守られたビーチとなっており、波が穏やかで美しい浅瀬が広がっています。
パーカーポイントからは赤→の道に沿ってあるきました。(紫の破線の道の方が近く見えますが、紫の道が見つからず、道に迷うのが怖かったので茶色の道を歩きました。結果、景色がよくてとてもよかったです)
私はここの岩陰に座ってぼーっと海を眺めながら、フリーマントルマーケットで手に入れたカットマンゴーを食べて時間を過ごしました。綺麗なビーチを眺めながらのご飯は贅沢な時間でした!
また、このビーチの入り口のところにゴミ捨て場があり、便利でした。(手洗う用の水などはないので、島でご飯を食べる場合ウェットティッシュや割り箸などがあると便利です)
適当に時間を過ごし、次の目的地Salmon Bayにはバスに乗って向かいます。
⑦Salmon Bay
Salmon Bayは浅瀬の海が湾状に綺麗に広がったビーチです。事前調査では、Little Salmon Bayの方が美しいというようなクチコミを見かけましたが、個人的には、Salmon Bayの方が人の密集度合いが少なくて好みでした。
また、このSalmon Bayではバス停の横に東屋のようなベンチとテーブルがあったのでバスを待っている間、綺麗な海を眺めながら寛げてよかったです。
ビーチを高い場所から眺めるという点では、Salmon Bayが一番見晴らしが良かったです。
⑧Wadjemup Lighthouse
ワジュマップ灯台は⑧のバス停で降りた後、少し坂を登ったところにあります。灯台は別途料金を払うと灯台のなかに入ることができます。
このワジュマップ灯台に行く時に道の脇に、木があるのですが、そこの木陰にクォッカが休んでいました。
なんとなく、ロットネスト島で有名なので、バス停を降りて立ち寄りましたが、写真を撮るだけならバスの中からも取れるので、時間がない方はまぁ立ち寄らなくてもいいのかな?といった感じのポイントでした。(夏は特に暑く、坂を登るのが大変&灯台の中に入らない場合特に見るものがないためバスの時間を合わせづらいため)
⑪West End
West End はロットネスト島の西の端にあります。バス停を降りた後、Cathedral Rocksに向かって約500m歩くと、運が良ければ野生のオットセイが岩礁の上で寛ぐ姿を観察できます。
↑Cathedral Rocksに向かう道
展望台には無料の双眼鏡があり、オットセイを見ることができます。(さらに運が良ければクジラやイルカを観察することができるそうです)
無料の双眼鏡だとうっすら寛いでるオットセイが見える程度だったので、よく見える双眼鏡などを持っている方は持参するのをお勧めします。(実際に持参した双眼鏡で観察している方もいました。)
また、このバス停では、給水ポイントやアイスなどのちょっとした軽食を販売する車がありました。
⑰Little Armstrong Bay
ピンクレイクに立ち寄るためにLitte Armstrong Bayのバス停を降ります。Little Armstrong Bayのバス停から約20分程度歩くとPink lakeに到着します。
↑Pink Lakeに向かうまでの道
残念ながら、私がいった時は湖が干上がっていて普通に塩がある砂場って感じでした。
時期がピッタシだと下の案内板のようにピンク色の湖が観察できるようです。
悲しいことに、帰りのバス停の中から見えた湖(⑱のGeordie Bayのバス停横の湖)の方がピンクレイクっぽい色でした。自然環境によってピンクに見える時期が異なるので仕方ないですね……
(ロットネスト島の湖はピンクに見える湖が多いので、ビジターセンターで訪問前に聞いてみるといいかもしれません。私は、訪問前にピンクレイクの場所を尋ねて、Google Mapsでピンクレイクという名前ではない湖を教えてもらったのですが、時間がなくて尋ねられませんでした)
↑バスの中から見えた、Geordie Bay近くの湖(波うちぎわから塩の結晶になる様子がバスの中からも見えて感動でした)
この後、別のビーチを尋ねようと思ったのですが、バスが満員すぎて、帰りのバスに乗れない可能性があったため、バスを降りるのは諦めて最初のバス停(Main bus Stop)に戻りました。
ロットネスト島に飲食店はある?
ロットネスト島には、スーパーやパン屋さんの他にも、イタリア料理のお店や、東南アジア料理のレストランなどもあります。
また、気軽に利用できるような、アイス屋さんやSUBWAYもありました。
その他の有名なビーチ
私は時間の関係でよれませんでしたが、ロットネスト島にはリトルサーモンベイやサーモンベイ以外にも有名なビーチがあります。
The BaisonやPinky Beachはフェリーターミナルから徒歩でアクセス可能な距離なので、ロットネスト島で時間があまったら船を待っている時間つぶしで立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
>>パースローカルが選んだロットネスト島で訪れるべき12のビーチをみる(英語サイト)
ロットネスト島にロッカーはある?
ロットネスト島には、コインロッカーもあり貴重品を預けることができます。場所は、ビジターセンターの裏手にトイレがあり、その入口近くにあります。
ロットネスト島を上手に回るには
ロットネスト島を旅して、まわる時に自分が感じたコツを共有します。
①水分をたくさん用意しておく
ロットネスト島は天気のいい日はとにかく熱い&給水ポイントも限られているので、水はたくさん用意するのをお勧めします。
私はバスで移動しましたが、水のペットボトル2本余裕で消費しました。
②なるべく朝早くからの行動がおすすめ
繁盛期(オーストラリアの夏シーズン)はとにかく混雑します。私の場合ですが、バスチケットを手に入れる&最初のバスに乗るのに時間がかかりました。また、最後の方は⑲のバス停で降りてゆっくりフェリーターミナルまで歩こうと思ってましたが、バスが満杯すぎて⑲のバスに運転手が止まってくれませんでした(停まると人を乗せなくてはいけないからこのままバス停に止まらないで帰ってもいいかというアナウンスがバスの中でありました)
とにかく朝イチで島に行き、混雑する前にバスに乗ってしまい少しでも混雑を避けるように行動すると快適に島を廻れるとおもいます(朝の時間帯だと比較的涼しいですしね!)
③日焼け対策を
オーストラリアの日差しは強烈です。日焼け止めを持って行き定期的に塗りなおしするのをおすすめします。
④帽子やサングラスも必要
島の中は、日陰が少ない場所があるので帽子も必須です。また、サングラスがあると目も疲れにくいと思います。
⑤スーパーなどで軽食を手に入れておく
日差しが強いと体力も消耗するので、エネルギー補給ができるような食料をスーパーマーケットなどで調達しておくとよいでしょう。(私はフリーマントルマーケットでカットフルーツを購入しましたが、島のスーパーで買った方が温度とか気にしなくてよかったなーと少し後悔しています)
⑥ビジターセンターで地図を入手
フェリーターミナルを下りてすぐのところにある白い建物のビジターセンターでは紙のマップが無料で貰えます。このマップをみながら計画を立てたりできて便利でした)
⑦GOOGLE MAPを上手く活用
紙のマップは便利ですが、情報がデフォルメされているので、細かい場所やルート案内してもらいたい場合はGoolge MAPが便利でした。また、バスに乗っているときにどのバス停で降りればいいかの現在地把握にも使いました。
私はAmazonで現地SIMを買って通信しましたが、楽天モバイルやahamoでも海外通信ができて便利です。